高野七口 有田・龍神道を歩く

2017年04月14日(金)
総歩数:21575歩 総距離:14.3km

2017年04月14日(金)

はなぞの温泉花圃の里~高野山

                               晴れ

 有田・龍神道は「中辺路」から北へ分岐し、龍神温泉を経て高野山を目指す龍神街道と、有田川町清水町を経由して高野山を目指す有田街道が、辻の茶屋で合流して龍神口へ至る道をいう。合流点の辻の茶屋には昭和28年の水害まで茶屋があって、高野登りの休憩所として利用されていたという。今回は高野町が出している「高野山周辺古道ガイドブック」を参考資料として使用したが、このガイドブックでははなぞの温泉花圃の里(旧花園ふるさとセンターねむの木)を出発点としているので、これに従って歩くことにした。

 JR笠田駅から花園へ向かうかつらぎ町コミュニティバスは一日に5本しか走っていなくて、北九州から当日移動してそのまま高野山迄登るには、スケジュール的に厳しいものがあったため、前日移動して、花圃の里で一泊。翌朝から登り始めるというスケジュールにした。笠田駅を14時55分発のバスに乗ることにしたが、橋本駅からJR和歌山線で笠田駅へ向かう電車は一時間に一本しかなく、笠田駅着が14時48分がある。おそらくバスはこの電車に連絡をしているのだろうと思ったが、万が一電車が遅れた場合、次のバスは18時30分までない。迷ったが、一応念のため一本前の電車で笠田駅に着くことにした。時間通りに笠田駅に着いたが、周囲は特に何もない駅で、改札口をでた左手の空き地がバスの乗り場ということはすぐに確認できた。
笠田駅笠田駅バス停
 
 時間があるので、笠田駅の周辺で何か見るものがないか探してみると、「十五夜(じごせ)の楠」があると案内があったので、行ってみることにした。これは樹齢600年以上と見られており、本幹の周りは13.5m、支幹が八方に広がって森のように見えることから十五社の森と呼ばれており、県指定天然記念物に指定されていると説明されている。近くでみるとたしかに巨木だった。
十五社の森
 バスの乗客は笠田駅前から私を含めて3名、次のバス停から2名が乗車したが、それ以降はだれも乗車せず、途中から乗客は私一人だけになってしまった。15時50分に終点の花圃の里に着く。約一時間ほど乗って、料金は一律料金で150円だった。この便の売り上げはトータルで750円也。民間企業ではとてもやっていけないだろうと思った。
はなぞの温泉花圃の里は町が建設し、運営は民間が行っているという。2016年7月27日に新しくオープンしたそうで、まだ新しくて気持ちがいい宿だ。
花圃の里
 翌朝、8時13分に出発する。
 登り口は駐車場のすぐ横に階段があって、ここから登り始める。
登り口
 ここからしばらくの間、急坂を上っていく。
山道の急坂
 花園トレッキングコースの標識があり、この場所は標高634m、東京スカイツリーと同じ高さです、と書かれている。
 8時44分にここを通る。
標高634m
 そのすぐ先に「1800m  900m」とだけ書かれた標識が立っている。「どこまで、どこから」がわからない標識だったが、要は三分の一を歩き終わったということだと理解して進む。
標識
 尾根道を進んでいくが、両側はかなり急な斜面になっている。道の左側には転落防止のためと思われる鎖がある。
転落防止
 今度は「900m   1800m」と書かれた標識が立っている。9時12分にここを通る。三分の二を歩き終えたということのようだ。
900m
 9時33分に「林内歩道出口」の標識が立っているところに来る。ここから右へ進むのだが、これからは舗装された道になる。
 先ほどの距離は花園からここまでの距離、2.7kmを表しているようだ。
林内歩道出口
 誰も通らない舗装された道を進んでいくと、前方を二頭の鹿が横切った。あっという間だったので、写真を撮る間がなかったのが残念だった。
 その先で右からくる道路との交点に来る。ここが「辻の茶屋」交差点だったのだが、前述したように、ここには昭和28年まで茶屋があったということだったので、「辻の茶屋跡」というような標識が立っているのではないか、また交差点と地図ではなっているので、辻の茶屋と書かれた信号でも立っているのではないか?いずれにしても「辻の茶屋」と書かれた何らかの標識があるのだろうと勝手に思い込んでおり、この場所には全くそれらがなかったので、ここは辻の茶屋ではないだろうと思ってしまった。実は高野七口再生保存会の入谷さんに道のことをお聞きしたとき、辻の茶屋の交差点を右にいくと、旧辻の茶屋へ向かう古道がわずかではあるが残っている、と教えていただいていたので、それを見るつもりにしていたのだが、この場所は辻の茶屋ではないと判断したため、この場所をそのまま左折してしまったのだ。
 ここには右手に標識が立っており、またこの辺りの山林は金剛峯寺が所有しているようで、看板が立っていた。ここを10時9分に通る。
辻の茶屋1辻の茶屋2

 視界が開けると、周囲は山また山だ。
周囲は山また山
 舗装された道を進んでいくと、左手から舗装された道が合流している「湯川辻」に来る。11時11分にここを通る。
湯川辻
 右手に「防災ヘリポート」がある。11時13分にここを通る。
防災ヘリポート
 更にその先左手に鉄塔が立っており、ここに高野町相ノ浦・湯川分岐点がある。ここまでくると車が時々通っているが、ここまでにすれ違った車は軽自動車2台だけだった。11時41分にここを通る。
相ノ浦・湯川分岐点1相ノ浦・湯川分岐点2

 ここを左へ進み、更にその先でT字路を左へ進むと、右手階段の上に「お助け地蔵」がある。これは一つだけ願い事を叶えてくれるというお地蔵さんで、女人堂を歩いた際ここを通ったことを思い出した。11時52分にここを通る。
お助け地蔵」
 ここから大門はもうすぐそこだ。11時56分に大門に到着する。
大門
 ここから金剛峯寺へ進み、12時15分に到着する。
金剛峯寺
 今日は平日なのだが、観光客が多く、特に海外からの観光客が多くて、日本人より多い感じだ。

 本日の歩行時間   4時間2分。
 本日の歩数&距離 21575歩、14.3km.。

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