長尾街道を歩く

2013年09月26日(木) ~2013年09月27日(金)
総歩数:46975歩 総距離:33.7km

2013年09月27日(金)

国分(大坂教育大前)~長尾神社 

                                   晴れ
      

 7時43分に大坂教育大前駅を出発する。前日、西名阪自動車道の北側を通る旧道は歩くことができないと聞いていたので、165号線を進んでいくと、左手に山側から合流する道があった。これが旧道の出口のようだ。それでどこまで歩くことができるのかと思って、ここから逆方向に戻ってみた。そうすると砂利道ではあるが、しっかりとした道が続いていて、そのまま進んでいくと、昨日の分岐点まで戻ることができた。
二股に別れているところから左へ進めばよかったのだ。左の写真が分岐点、右の写真が旧道の写真です。
二股の分岐点旧道

  分岐点から再度同じ道を戻って、先ほどの出口から165号線に合流する。その先は165号線を歩いたのだが、左手に川が流れており、その横に近鉄大阪線が走っている。そしてその向こう側に旧道らしき道が続いているのが見えた。向こう側へ抜ける道は資料(奈良県歴史の道調査報告書)では、現在は失われていると記されていたので、あまり注意を払わなかったため、ひょっとすると見落としたのかもしれない。
 165号線は歩道がない場所が多く、車の通行量が多いので歩きにくかった。

 やがて田尻峠を越えるが、遺構は何も残っていない。
 穴虫の交差点の右手に「右 大坂道 八木」「左 さかい道」と刻まれた道標地蔵がある。この場所が田尻越と穴虫越との追分になる。
穴虫の交差点
 165号線を進んでいくと、左手少し入ったところに西穴虫の墓地があり、天文10年(1548)の弥陀石仏がある。
西穴虫の墓地
 その先で旧道は165号線から左へ分岐して西穴虫の集落の中へ入っていくが、細道が複雑に入り組んでいてわかりにくい。集落を抜けると再び165号線に合流する。
 左手に二上小学校があり、その先から165号線から右へ分岐して畑の集落の中を進んでいくと、左手に地蔵堂がある。
地蔵堂
 更にその先、左手に地蔵堂があり、首のない地蔵尊が祀られている。
首のない地蔵尊
 道なりに進んでいくと、左手に「北野地蔵堂」がある。ここは「アキナイ地蔵」といわれて八月二十三日の宵地蔵は賑わうという。
北野地蔵堂
 旧道はここから右折して進むのだが、そのまま直進をすると鳥居川に突き当たるところ右手に「庚申塔」がある。ここは神経痛に霊験あらたかといって、現在でも参拝者が多いという。
庚申塔
 鳥居川に沿って進み、先ほどの「北野地蔵堂」から伸びてきた旧道に合流して進むと、右手に磯壁の旧集落内に元禄期に創建されたという「春日神社」がある。ここは大庄屋仲氏の内宮だったという。
その横に「法満寺」と「正林寺」がある。この三つは固まって存在している。
春日神社正林寺

 このあたりも歴史を感じさせる古い建物が多い。
 その先を右折、更にその先を左折、良福寺の信号を右折して進むと、右手に千股池があり、その堤防の上にこの池を寛永5年(1628)に築造し、享保15年(1730)に拡張修築を行ったという記念碑が立っている。
記念碑
 今日は晴天だったので、千股池から眺める二上山と水面に映るその姿が素晴らしかった。この場所は春分の日、秋分の日には二上山の雄岳と雌岳の間に夕日が落ちることから、有名な撮影スポットとして奈良県景観資産となっている。
二上山
 その先右手に「柳町地蔵堂」がある。
柳町地蔵堂
 当麻寺駅を右に見ながら近鉄南大阪線の踏切を渡ると、すぐ先左手に「地蔵堂」があり、交通安全を願う昭和7年の常夜燈が立っている。
当麻寺駅の横地蔵
 更にその先、突き当りを右折したところに「平田の地蔵さん」と呼ばれている地蔵堂があり、天文3年(1534)の石灯籠が立っている。
平田の地蔵さん
 ここを左折して直進、165号線を越えた一つ先の道で竹内街道と合流する。ここから左折して、かって歩いた竹内街道を進み、11時20分に「長尾神社」に到着する。
長尾神社

本日の歩行時間   3時間37分。
本日の歩数&距離  20260歩、13.7km。

長尾街道総合計
 総歩行時間    9時間35分。
 総歩数       46975歩。
 総歩行距離    33.7km。
 長尾街道純距離   29.9km。(途中、寄り道をせず、道を間違えず、街道だけを歩いた場合の距離)

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