山陰道(兵庫県)を歩く

2010年05月30日(日) ~2010年10月08日(金)
総歩数:124134歩 総距離:83.3km

2010年10月06日(水)

湯村温泉~春来峠~村岡

                     晴れ

新幹線、JR特急、JR、バスと乗り継ぎ、5時間かけて12時35分に前回歩いた細田の信号まで来る。ここから9号線と分かれて湯村温泉街の中を進む。今日は日差しが強く、暑い。
湯村温泉 
この温泉街は吉永小百合が主演したNHKのドラマ「夢千代日記」の舞台になったところだ。私は高校の修学旅行で東京へ行った際、自由行動の時間に日活撮影所に行き、そこで吉永小百合を見て以来、すっかりフアンになってしまったサユリストである。夢千代日記も良く見たものだ。ここには夢千代の像があり、夢千代館があったが、今日は立ち寄らず先へ進む。
春来川に架かる温泉橋を渡って進むと、左手に享保10年(1725)の地蔵尊、享保6年(1721)の廻国供養塔、文化4年(1807)の一字一石法華塔、万霊供養塔などが立っている。
享保10年( 
その先で9号線に接するが、そこの左手に常夜燈と道路神が立っている。
9号線に接 
しばらく9号線を進んでいくと公民館の先で道は二股に分かれているので、ここを右へ進むが、道路の左手に二体の地蔵尊があり、右手には常夜燈と小祠がある。
二体の地蔵尊左手に二体

9号線はここからトンネルに入るが、右手へ分岐するとトンネルを迂回する形で道は続いており、トンネルの先で9号線に合流する。
 春来川に架かる夫婦橋があり、旧道はここから左へ川沿いに伸びていたようだが、現在は(特にこの時期は)藪になっていて歩くことが出来ないので、橋を渡って9号線を進む。
暫く9号線を進み、その先で9号線から分岐する561号線に入る。9号線から分かれると、途端に車が通らなくなって静かな道になる。9号線から分岐するあたりで、左手の川向こうの山の中へ旧道は通っていたようだが、現在は全くその痕跡を見つけることができなかった。
春来峠に差し掛かり、坂を上って行くと春来の集落の中へ入って行く。
 集落を通り過ぎると、道は山の中へ進み、春来峠を越える。まだ子供なのだろう、小さな蛇が道路の真ん中に寝そべっている。車もほとんど通らず、鳥のさえずりさえも聞こえない静かな道を一人黙々と歩く。春来峠 
 峠を下っていくと、右手に地蔵尊があり、暫く行くともう一つある。どちらも花が活けてあるので、だれかお参りをされる方がおられるのだろう。何もない道を歩いていると、こうして石仏に出会うと何かホッとするものがある。昔の旅人も同じような気持になったのではないだろうかと想像する。
右手に地蔵尊 
 右手に前田純孝歌碑公園がある。前田純孝は明治13年に浜坂で生まれた歌人で与謝野鉄幹らと「明星」に投稿を続けたが、結核のため31歳で没したということだ。
前田純孝歌碑公園 
 つづら折りの道を下っていくが、資料では旧道は直線的に下っている。どこかに下へ下る旧道らしき道はないかと注意をしてみていたが、崖といってもいいような急な坂が続いていて、とても降りることは出来そうになかったので、舗装された道を下っていく。村岡区に関しては役所からかなり詳細な地図を送っていただいていたので、とても歩きやすかったが、この場所の旧道は分からなかった。山を下ると一旦9号線に合流、矢田川に架かる和田橋を渡ってすぐに左折、川に沿って進む。
 左手に「和田観音堂」がある。但馬六十六地蔵尊霊場、第二十六番札所の看板が掛かっている。
和田観音堂 
 入江集落の中を進んで行くと突き当りに地蔵尊があり、ここを右折、次の十字路を直進し、すぐ先で左折、集落の中の細い道を進む。
突き当りに地蔵尊 
 役所から送っていただいた資料にはこのあたりは各家の名前まで記されているので、それを確認しながら歩いていると、ご近所の方が何をしているのかと話しかけてこられた。山陰道を歩いているというと、昔の山陰道は川向こうの山の中を通っていたが、今は道がなくなっていて通れない等の話をしていただいた。
 湯舟川に架かる入江橋を渡って9号線に合流、これを歩いていくと今日の宿であるドライブイン日本海があった。
 16時47分に到着する。
 ここはまだ若い夫婦?がやられていて、はきはきとして感じがよかったが、トイレがドライブインに来る客と共用らしく外にあったので、これは不便だった。そのため夜中にトイレに行かなくてもいいように、水分を控えめにして寝たが、幸い夜中に目が覚めることはなかった。

 本日の歩行時間   5時間12分。
 本日の歩数&距離 27250歩、17.8km。

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