シングルおやじの気ままな一人旅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　曇りのち雨

　7時20分にホテルを出発し、幡ヶ谷駅から昨日歩いた国領駅まで電車で移動する。7時56分国領駅到着。
　調布市には国領、下布田、上布田、下石原、上石原という布田五カ宿があったようだが、今回その痕跡を見つけることはできなかった。
　調布市はかなり繁華な街なので、昔のままの姿をいつまでも残しておくということは無理なのだろう。ただ、ここまでを見ると甲州街道も道路に標識がかなり立っており、歩くうえで非常に助かる道しるべになっている。
　調布駅を過ぎたところに小島一里塚碑がある。日本橋から六里目の一里塚だ。

　9時45分府中駅近くを通る。
　府中駅の近くが府中宿の跡だ。
　国領から1時間49分、11909歩。
　
　ここでは「府中高札場跡」が残っている。ここで初めて甲州街道宿場の痕跡を見ることができた。

　ここは鎌倉街道と交差していた。
　弁慶橋がある。橋の西詰に明治4年に建てられた石橋供養塔がある。

　ここの坂を弁慶坂というそうだ。
　10時30分頃、八王子まで12kmと標識が出ていたところで雨が降り出す。今日の予報では、これから次第に雨足は激しくなるとなっていたのでとにかく先を急ぐ。いつものことだがやはり雨の中を歩くのはいやなものだ。ただ有難いことに、今日はそれほどひどい降りにならずに一日を終えることができた。

　11時15分雨に煙る多摩川を渡る。このとき資料では、立日橋を渡るとなっていたのに、誤って一つ下流にある日野橋を渡ってしまった。渡り終えたところで気がついたが、雨の中もう一度戻ってやり直す気にならず、そこから本来の旧道に合流する。合流すると間もなく奥多摩街道入口と書かれた信号があり、これを右折するとすぐに日野宿がある。

　11時37分にここを通る。
　府中宿から1時間52分、12417歩。

　JR日野駅を過ぎ、大坂上通りという坂道を登っていくと、やがて道の右側に日野自動車の本社工場があり、それを過ぎると今度は道の左手にコニカミノルタの工場がある。どちらも大きな工場だ。
　八王子バイパスを越え、浅川に架かる大和田橋を渡って右折して少し行くと、日本橋から十二里目になる一里塚がある。
　今度は右折していくと、市守神社のところで現在の甲州街道に合流する。
ここからJR八王子駅はすぐ近くだ。
　13時40分八王子駅近くのホテルにチェックイン。
　一息入れて荷物を下ろし14時10分に再度出発する。
　14時32分八王子宿を通る。ここも痕跡は見出せなかった。
　日野宿から2時間25分、11362歩。
　道はJR中央線に沿っているので、いけるところまで行こうと思い雨の中を歩く。西八王子付近の追分交差点から高尾駅までの約4．2kmは道の両側に大きなイチョウの並木がある。この並木は大正天皇の御陵造営を祈念して昭和2年に植えられたということなので樹齢80年ほどだ。768本が立っている立派な並木道だ。

　15時38分高尾駅着。雨も降ることだし、今日はここまでとし、ここから八王子駅まで引き返すことにする。
　ここまでくる途中で秋川街道、町田街道といった旧街道と交差したところを歩く。日本の中心部を貫いているのでこうして色々な街道と交差しているのだろう。
　16時10分八王子のホテルに着く。

本日の歩行時間　7時間12分
本日の歩数＆距離　44183歩（約30km）