中山道を歩く

2007年05月11日(金) ~2007年05月30日(水)
総歩数:840178歩 総距離:571km

2007年05月30日(水)

野州~守山~草津

                                     雨

 朝起きてすぐ窓の外を見る。雨が降った形跡はあるものの、今は止んでいる。よし、いいぞ!とつぶやく。
 考えてみるとこれまでの旅は全て最終日が雨ということはなかった。今日もこの調子ならうまくいくかもしれない。やはり日ごろの行いのいい人間は違うなぁ。。。と一人つぶやきながら朝食を食べに階下へ降りていく。
 朝食を終えて部屋に戻ってきて外を見るとなんと雨が降っている。それもかなり強い降り方だ。これは困ったなと思ったが、どうすることもできない。今日は距離も短いことだし、とりあえず雨が止むまでしばらく待って見ようと思い、テレビを見ながら時間をつぶす。ところが一時間以上待ってみたが、一向にやむ気配がないので、8時30分にやむをえず出発する。
 雨足はかなり強く、すれ違う車はいつものように容赦なく盛大に水しぶきを上げて横を通り過ぎる。雨に煙る野州川を渡るとまもなく守山宿になる。

 9時34分守山宿を通る。
 武佐宿から4時間51分、27177歩。
ここは本陣跡の遺構もなく、酒造宇野本家があったのでここでカウントする。
宇野家は短命に終わったが宇野総理大臣の生家でもある。
今は息子さんが国政に参加していると近所の方が言われていた。
FH020004-1
 ここから雨の中を更に進むと今宿の一里塚を通る。東塚のみ残っている。ここは滋賀県下唯一の一里塚であり、日本橋から128番目の一里塚だ。
FH020003-1
 中山道には129の一里塚があるそうだが、最後の一里塚はどこにあるのかわからなかった。このあたりはあまり大きな史跡はないようだし、かなり激しい雨の中を歩いているのでとにかく先を急ぐ。
 やがて草津の街中へ入る。カラーモール夢大路と名づけられた大きなアーケード街を歩いていき、これを抜けるとすぐ左手にあの「右 東海道 いせみち 左 中山道 美のぢ」と書かれた道標があった。二ヶ月前に東海道を歩いた時ここを通った記憶がまざまざとよみがえってくる。
FH020002-1
 ここから少し先に草津宿本陣跡がある。
 11時02分草津宿本陣跡に到着する。
 守山宿から1時間28分、8171歩。

 ついに草津に着いたのだ。東海道を歩いたときは入らなかった本陣の中に入ってみたが、写真撮影は禁止されており、古い物に関する知識も乏しいため、特に目に付いたものはなかった。
FH020001-1
 ここから京都三条までは東海道を歩くことになるが、それはつい二ヶ月前に歩いたばかりだったので、今回の旅はこれで終了とする。
草津で昼食を食べ、在来線に乗って京都まで行き、京都から新幹線で小倉に帰り着く。

今思い返してみてもこの時期の中山道は素晴らしかった。
特に「木曾時は全て山の中である」に代表されるように、新緑の美しさ、そしてその山々に囲まれた中を流れる清流と呼ぶにふさわしい木曽川の流れの素晴らしさ。まさに筆舌に尽くしがたい景色だった。
 残念だったことはカメラが故障したことと、途中で捻挫しした足が最後まで調子が悪かったことぐらいか。
 でも、まぁどちらも良くあることで、仕方がないことだ。
 とにかくこれで東海道、甲州街道、中山道を暑くなる前に歩き終えるという今年の計画は無事達成することができ、そのいずれも一気に歩き通すというかなりハードな行動も完遂できた。
ちょっとした満足感を味わう。

本日の歩行時間  2時間32分
本日の歩数&距離 14393歩(約9.8km)


中山道総歩行時間  149時間49分
中山道総歩数&距離 840178歩(約571km)(公称520km)

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