年貢の納めどき

はじめまして。
ＩＴ企業で働くしがないサラリーマン
犬塚（いぬつか）と申します。

「犬」がつく名字が珍しいせいか、
つくあだ名は、小学生の頃から30歳になる今に至るまで、決まって

「わんちゃん」

かの有名な伝説のバッターと同じという、光栄なあだ名です。

ここでは、私が街道を自転車で行くことになったてん末を記事として載せています。多少の誇張も入っていますが、ノンフィクションです（汗）

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その日私は、唐突に上司に呼び出されました。この上司は、サイトの文章チェック
などが厳しいことから、IT企業のわが社において「編集長」の異名をとっています。

編集長　「わんちゃん、ちょっと会議室にきて。」
わん　「はい。」

－会議室－

編集長　「今のプロジェクトの作業は、もうすぐ落ち着くよな？」
わん　「そうですね。もうだいぶ落ち着いてきました。今月中には全て終わると思います。」
編集長　「実は今、新しいプロジェクトが進んでるんだ。」
わん　「どんなプロジェクトですか？」
編集長　「プロジェクトの説明をする前に…わんちゃんは、旧街道というものを知ってる？」
わん　「街道…ですか？」
編集長　「あまり知らないようだな。」
わん　「ええ、まぁ…。」
編集長　「約500kmの工程がある『旧東海道』を始めとして、主に江戸時代に幕府や各藩によって整備された道のことなんだが…。」
編集長　「その旧街道を調査して、紹介していくウェブサイトを作る。それが新しいプロジェクト『人力』だ。」

編集長　「…そこでわんちゃんには、このプロジェクトで重要な役割を担ってもらいたい。」
わん　「はい。」

編集長　「旧街道を辿って走ってもらいたいんだ、自転車で。」
わん　「走る？自転車で？」
編集長　「そう、自転車で。確かわんちゃんは自転車好きだったよね？」
わん　「はい。好き…と言えば好きですが。」

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以前私は、普通のシティサイクルより少しだけ高いスポーツサイクルを購入し、
休暇の時に「地図持って無計画自転車ツアー２泊３日の旅」を断行、
知識なしで日光に行き、「いろは坂」では３時間掛けて自転車を押して上ったという経歴を持っています。
（ちなみに次の日は全身筋肉痛で身動きひとつ取れず。）

このときのことを編集長は覚えていたようです。

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編集長　「よし、ではその足で街道を調べて、街道記を上げてくれ。」
わん　「分かりました。がんばってみます…。」

引き受けてみたものの、右も左も分かりません。
（まずは、街道について調べてみるかな…。）

といういことで、街道について調べてみることにしました。