北海道を歩く

2006年09月17日(日) ~2006年10月16日(月)
総歩数:682610歩 総距離:477km

2006年09月18日(月)

紀ノ国屋旅館~稚内空港~宗谷岬~ノシャップ岬~豊富温泉豊富観光ホテル 

 稚内駅前ターミナルを10時10分のバスで出て、10時40分稚内空港に到着。
 11時35分羽田からの便でN君が到着し合流する。N君は会社の仲間で、今日明日を一緒に行動することになっている。最北端のこの地へは今後もめったに来ることがないだろうからということで、彼がいる間はレンタカーを借りて行動範囲を広げることにする。四国遍路の時と違い、今回は歩くことを基本にはするものの、必要であれば交通機関を利用してもかまわないという気持ちで臨んでいる。
 N君と合流後、まず日本の最北端、宗谷岬に向かう。ここが今回の旅の出発の地だ。気温は18度。さすがに肌寒い。曇り空だったため、サハリンは見ることができなかったが、ここで記念撮影を行う。N君は芸術家肌。何枚も盛んにシャッターを切っていた。
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 撮影が終わって近くにある食堂に入り昼食にする。最北端ラーメンとウニ・ホタテ丼を食べることにする。かなりのボリューム。やはり本場で食べるこれらはおいしい。 その後市内に引き返しノシャップ岬へ。ここでも曇り空が災いして利尻、礼文の島を見ることができなかった。
 ここから106号線を南に下る。右手は日本海、左手は原野、その間を一直線に道は伸びている。民家など全くなく、時々車とすれ違うだけ。
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 当然だが自販機もない。直線道路なのでかなりスピードを出しているのだが、その感覚が全くない。これ以降もよく目にしたのだが、北海道では「スピードダウン」という表示があちこちにある。皆ついスピードを出しすぎるのだろう。それにしても単調。今日は車で移動しているので楽だが、これを一人で歩くとなると大変だろうなぁと二人で話す。やがて左側はサロベツ原野となる。どこまで行っても広大な原野である。
 更に進むと前方に28基の風力発電の風車が一列に並んでいるのが見えてくる。壮観である。すぐ近くまで行ってみると風車は意外に大きく、ブゥ~ン、ブゥ~ンと大きな音を出して回っている。ここでどのくらいの電力を発電しているのだろう。そしてそれをどこに供給しているのだろう。一基建てるのにどのくらいの費用がかかるのだろう。メンテナンス、運用コストは?と次々に疑問が湧いてくる。ただ環境にはやさしいだろうということは容易に想像できる。
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 ここから少し引き返して972号線を走る。この道路沿いにビジターセンターという建物があり、そこからサロベツ湿原へ入ることができる。車を降りてその中を約一時間歩く。車で移動しているからこその余裕である。この湿原は約7千年をかけて泥炭層を堆積し続けてできたもので、このまま人が手を加えなければ更に何万年という時を経て森林へと姿を変えていくと説明書があった。なんとも悠久の時の流れ感じさせる湿原である。
 17時に今夜の宿である豊富温泉に入る。この温泉は大正末期に石油を試掘している時に天然ガスと温泉が湧き出してきて、それを元に温泉街ができたという場所だ。油温泉と呼ばれているそうで確かに湯がぬるぬるしていた。
 N君と二人、車の中、夕食時色々と話をする中で一種の社員旅行ですねという話になる。こんな形で会社の人間と二人で旅行をするなんてめったにない経験。引退したからこそできたものかもしれないが、こうして酒を酌み交わしながら話をするのは中々いいものだ。
 車での移動は楽だし、なんといっても早い。明日は行けるところまで行ってみようということにしたが、台風が北海道に向かっているとニュースで言っていた。どうなることやら。

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