北海道を歩く

2006年09月17日(日) ~2006年10月16日(月)
総歩数:682610歩 総距離:477km

2006年09月24日(日)

寿屋旅館~美唄市ホテルスエヒロ

                  歩数:41221歩 移動距離:28.9km
 7時40分旅館を出発し間もなく空知川を渡る。河川敷がとても広く、きれいに整備されていて気持ちがいい。
sh0081
 ただ、水はあまりきれいではない。この傾向は他の河川も全く同様だ。四国の清流を見てきた目にはなんとなく物足りない。これまで北海道を歩いてきて全般的に言えることだが、四国の川のほうが水はきれいだと思った。人があまり住んでいないところを流れているのだから、生活用水で汚染されるということは考えられない。何が違うのだろう。気候の違いなのだろうか。
 宿を出て30分ほど歩くと国道12号線にでる。札幌と旭川を結ぶ140kmの幹線道路だ。北海道の道路は一般的に直線が多いが、この道路には更に大きな特徴がある。それは美唄市光珠内跨線橋~滝川市新町までの29.2kmは一直線になっていて日本一長い一直線道路となっている。
sh0082 
 地元ではこの「日本一長い一直線道路」を合言葉にまちおこしグループが「たいまつリレー」や「ウオークラリー」などを催しているそうだ。日本一が好きな私としても敏感に反応し、これが日本一の一直線道路か!と思いながら歩く。たしかにどこまでも一直線だ。交差する道も又一直線。やはり北海道だ、と改めて思う。
 今日は滝川、砂川、奈井江と都市が続き、これまでと違って家が建ち並んでいるところが多い。ただ人は相変わらず少ない。  一直線に延びた道、前を見ても後ろを見てもだ~れもいない。一体人間はどこで何をしているのだろうとつい思ってしまう。従って今日も無言の行である。もっとも道路は幹線道路のため車の往来は激しい。騒音がうるさい。こういう場所に長い時間いると難聴になってしまうのではないかと思うほどである。
都 市と都市の間は田んぼ。田んぼの広さも半端ではない。とにかく広い。すでに収穫が始まっているところもあり、黄金色に実った稲穂がきれいだ。
 今日の距離は予想通りだった。15時にはホテルに着く。
美唄市は人口28000人の小さな市で、街中であるのに人影が少ない。ホテルは駅の近くにあるのだが、夜8時を過ぎると周囲は暗く人の動きが全くない。
 明日は当初一気に江別まで行こうと計画していたが、よく調べると40km以上ありそうなので、一転岩見沢で泊まることにし、ホテルでネットで検索をして明日泊まる宿を探す。パソコンを備えていたホテルでよかった。
 今回の旅で一日にどこまで歩くのかを考える上で距離の算定が問題だった。四国の場合、きちんとしたガイドブックがあり、お寺間の距離、宿の所在地からお寺と宿の距離まで詳細に記されていたため計算しやすかったが、北海道はそれがない。JR線沿いに歩く場合はJRの駅間の距離を参考にして計算し、JRが走っていないところでは国道の距離が出ている資料を参考にして一日に歩く場所を設定した。宿もある場所に集中していて、それ以外は全く宿がないという状態だったので注意をした。こういう場合インターネットは本当に役に立ち、かなり正確な情報を得ることができたが、あくまでもおおまかな数字であり、どうしても誤差が出ることがあった。車であれば数キロの誤差はどうといういうことではないが、歩く場合は一時間に4kmぐらいしか移動できないのでちょっとした誤差が大きな負担になることを考えると、どうしてもスケジュールを作成する際は慎重にならざるを得なかった。

旅の地図

記録

プロフィール

かっちゃん
歩人
かっちゃん