北海道を歩く

2006年09月17日(日) ~2006年10月16日(月)
総歩数:682610歩 総距離:477km

2006年10月09日(月)

虎杖浜温泉ホテル~東室蘭日の出旅館

                  歩数:30147歩 移動距離:21.1km
 8時30分にホテルを出発。今日は昨日とは打って変わっていい天気、そして暖かい。
 これがこの時期の普通なのか、昨日が普通で最近が暖かいのかはこちらに住んでいないのでわからない。いずれにしても歩くには気持ちがいい気候である。宿を出て間もなく虎杖浜随道に入る。全長370m、昭和34年9月竣工となっており、かなり古い。中に数多くのプレートが貼りつけられており、それに機器番号、回路名、ランク等が記載されているのだが、古くなって腐食しておりよく読めない。これで支障はないのだろうかとフト思った。読めなくてもかまわないのであれば何故貼り付けるのか疑問がわく。
 それとトンネルと随道の違いは何なのだろう。長さなのだろうか、それともなにかほかに名称を分ける要因があるのだろうか。ちょっとしたことにも疑問がわく。辞書で調べてみたがわからなかった。
 40分ほど歩くと登別に入る。JR登別駅の近くまで来ると登別温泉まで7kmと標識に書かれている。国道36号線から内部に入っていかなければならないのだ。車で行けばなんということのない距離なのだが、歩くとなると2時間弱はかかってしまう。歩いて旅をするということは、このように行動が非常に制約されるのである。色々なところを見て回ろうと思うと、どうしても乗り物を利用するしかないと実際に歩いてみて気がついた。
 登別を過ぎたところで坂道にかかる。道路の横には滑り止め用の砂を入れた箱が設置されている。冬道路が凍結した時に使うのだろうがどのような使い方をするのだろうか。砂の補充は誰がいつするのだろう。いずれにしても南国育ちには珍しい物だった。
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 富浦を過ぎると海岸線に出る。いい天気で海がとてもきれいだ。波も昨日と違って穏やか。気持ちがいい。釣り人が竿を砂浜に立てて何かを釣っている。何が釣れるのかと思って聞いてみると、鮭を釣っているとのこと。話をした人の少し先で釣っている人が先ほど釣り上げたので行ってごらんと言われたのでいってみると、大きな鮭が新聞紙に包まれて置いてあった。おじさんにその鮭を持ってもらって写真に撮らせていただく。鮭は産卵で川を遡上するとは聞いていたが、海で釣ることもできるとは思っていなかった。
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 宿には14時には着く。20km程だと随分早くに宿についてしまう。テレビを見ていると北朝鮮が核実験をしたというニュースが流れていた。ついに行くところまで行ってしまったか。これからどうなるのだろうと思う。世俗を離れた生活を送ってはいるもののさすがに気になるニュースではある。
 夜、夕食の連絡がなかなか来ないので下りていってみると「アラ、素泊まりではないのですか」と言われる。旅行中は全て二食付きを原則としているのでこちらから素泊まりと言うことはない。宿の方が間違ったのだろうが、いまさらどうすることもできないので、外に食べに行こうと思って食堂の場所を聞くと、近くにはなにもないという。それじゃ、コンビニはないですかと聞くと、これは近くにあるということで場所を聞き、弁当とおでんを買ってきて部屋で食べる。なんとなくわびしい夕食だった。
 夕食を食べ終わって明後日の宿の予約をしようと思い、調べていた宿に電話を入れると、もう廃業したとのこと。明日は伊達紋別に泊まり、次の日に礼文に泊まるつもりにしていたが、礼文にはその宿一軒しかない。そこが廃業したとなると困ったことになる。伊達紋別から礼文に行くだけで30km以上あり、そこから先は長万部まで更に30km以上宿がないのである。どうするか、とりあえず明日何らかの手段を考えなければならないだろう。
 部屋でそんなことをしている時に、同宿になった人が突然部屋に入ってきた。先ほど食堂で夕食のことを話している時、横で飲みながら食事をしていた人だ。かなり飲んでいる様子。
 焼酎のビンを持ってきており「夕食はどうした?」「一緒に飲もう」という。まぁこちらもどうせ暇なので一杯もらって飲む。その方は53歳でウニを取る仕事のためこちらに来ているということだった。しばらく話をしたが、とにかくかなり酔っているのでまともな話にはならなかった。
1 0時半過ぎまで一緒に飲んで寝る。

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