北海道を歩く

2006年09月17日(日) ~2006年10月16日(月)
総歩数:682610歩 総距離:477km

2006年09月23日(土)

サンフラワーパーク北竜~滝川市寿旅館

                   歩数:35738歩 移動距離:25km
 7時40分出発。外は濃い霧に包まれている。昨夜冷え込んだために起きた現象とホテルの人が言っていた。北海道はこの時期昼間は20度を越える温度があるが、最低気温は軒並み10度を割り込んでおり一日の寒暖の差が激しい。
 歩き始めるとすぐにお寺があった。「北海道八十八カ所霊場第九番札所弘徳寺」と看板が出ている。北海道にも八十八箇所があるのかと思ってみていると、住職さんと思われる方が境内におられたので話を聞いてみた。今年の10月に北海道八十八カ所を正式に立ち上げ、開眼供養をするとのこと。内部でもどのお寺を八十八カ所に入れるかとか色々と問題があったそうだが、一応ここまでたどり着いたということだった。北海道は広いため総延長は3000kmにもなるそうだ。これを歩いて回るとなると大変だろうと思う。四国のように情報が的確に表示され、環境が整うまでにはしばらく時間がかかるのではないかと思う。
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 しばらく北竜町内を歩く。この町はひまわりをシンボルにしているらしく、色々なところでひまわりをあしらった表示がなされている。道端に「ひまわりの里 太陽を味方につけた町 北竜」と書かれた大きな看板が立っている。この町はなんとなく元気さを感じさせる雰囲気がある。町の財政も豊かで町行政も積極性を持っているのではないかと思った。
 北龍町を過ぎると雨竜町に入る。ここも北竜町と同様に穀倉地帯らしく稲穂が見事に実っている。北竜町も雨竜町もともに大規模農家の多い豊かな穀倉地帯ということを後になって聞いたが、確かにそのような雰囲気があった。雨竜町は「田園の町」という標語を掲げていた。
 ただ、これは比較すべきものではないのかもしれないが、北龍町のほうが派手というか活気を感じた。バス停一つとってみても北龍町は前述したようにかわいい建物で統一されているが、雨竜町では統一されておらず、建物がないバス停もあった。箱物だけで判断できないのは当然だし、実際に住んでみての感想ではないのでなんともいえないが、通りすがりに感じた感想である。
 雨竜町の道の駅があったので立ち寄る。土曜日ということもあるかもしれないが、かなりの人が集まっている。中々の賑わいだ。かまぼこのてんぷらを売っており、おいしそうだったので買って食べる。これが結局今日の昼食になった。というのもこれ以降コンビニもお店もなかったのである。飢餓に弱い私としては危ないところだった。ただ、北海道は主として国道を歩いたため、どこかにコンビニ等の店があり、食事に困るということはあまりなかった。
 今日は32km以上あるのではないかと計算していたのだが、実際に歩いてみると25km程だったので14時には宿に入ることができた。今日の宿寿旅館は開業50年を迎える老舗で昔炭鉱が元気だった頃はこの旅館も滝川の町も随分にぎわったそうだ。宿のご主人は三代目だそうだが、茫洋とされた感じの方でとてもいい方だった。
 夕食では4名の同宿の方たちと酒を飲み交わし、語り合いとても楽しかった。これもご主人の人徳のなせる業だったのではないかと思う。いい旅館だった。

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