北海道を歩く

2006年09月17日(日) ~2006年10月16日(月)
総歩数:682610歩 総距離:477km

2006年09月30日(土)

白老温泉ホテル~JR竹浦駅~新千歳空港~福岡空港

                  歩数:17561歩 移動距離:12.3km
 今日はとりあえず一度九州に帰る日だ。ここまでくるのに丁度二週間かかったことになる。
 7時30分に出発すると間もなく雨が降り始める。天気予報では今日は曇りで雨の心配はなさそうだったのだがしかたがない。そのまま歩を進める。ただ雨足は弱く、さほど支障になるような降り方ではない。このままの状態がせめて昼間までは持ってほしいと願う。
 白老の駅前通りを50分ほど歩くと国道36号線に合流する。車の交通量は相変わらず多いが、道行く人はいつものように誰もいない。
 JR萩野駅の前を過ぎる頃から前方に盛んに煙を吐き出している煙突が見えてくる。かなりの規模の工場のようだ。JR北吉原駅のすぐ前にこの工場は建っていた。日本製紙の工場だった。 製紙工場特有のにおいが鼻を突く。苫小牧といい、ここといい、この地域は製紙工場が多い。北吉浦駅はこの工場に勤める人専用という感じの駅で小さな無人駅だった。ここから次の駅である竹浦まで2.8km、更にその次の虎杖浜駅まで7.6kmと近いので飛行機の出発時間までに十分に歩くことができそうだ。折角時間があるので少しでも先に進んでおこうと思いながら歩いていたのだが、しばらくすると雨が激しくなってきた。困ったなと思いながらも更に歩き続けていると、雨足は益々強くなり、バケツをひっくり返したという形容がぴったりするほどの激しい降りになってきた。参ってしまったが、道の周辺に雨宿りをする場所など何もない。原野が広がっているばかりだ。いまさら引き返すわけにも行かないので前進あるのみと腹を決める。
 もともと今回の旅では雨が降るときは無理をしないと思っていたので、雨具は折りたたみの傘一本があるのみ。この激しい雨には対応のしようがない。たちまち全身びしょぬれになる。もうこうなると開き直るしかない。これ以上はいくら濡れても一緒だと思い、とにかく先を急ぐ。
 やがて人家が見えてきた。駅が近いのだろうと思っていると間もなく竹浦駅に到着。10時15分だった。帰りの飛行機に間に合わせるためのJRにはまだ2時間もあるため、次の虎杖浜駅まで十分にいくことができる余裕があったが、この雨の中を更に歩く気がせず、ここで一つ前の10時35分のJRに乗ることにする。ここではJRは2時間に一本しか走っていないのだ。
 濡れたズボンからは雨水が滴り落ちてくるし、靴下を脱いで絞るとボタボタという感じで水が落ちる。靴の中はビチャビチャだ。これでは靴下を変えても意味がないと思い、靴下を絞ってから履く。履いて2、3分して再び絞るとまた水が滴り落ちる。これを4、5回繰り返しているうちにJRが到着したので乗り、JRの中でも同様なことを2,3回繰り返した。そうすると水が落ちなくなってきたのでようやく新しい靴下と変えることができた。
 これほどの雨だったのに、白老駅あたりで雨はやみ、更に二駅ほど行くと雨が降った形跡さえなかった。まさに局地的な集中豪雨だったのだろう。
 12時1分に新千歳空港に到着。空港でほたてコーンバターラーメンを食べたりしているうちに時間は過ぎ、15時丁度の便に搭乗する。来るときは白い波に覆われていた津軽海峡は今日は波一つなく穏やかだった。福岡空港には17時20分に到着。
 着いてみると14日間があっという間に過ぎ去ったという気持ちになる。
 妻の月命日でお寺さんを迎え、処理しなければならない用事を済ませ、来週には戻ってきて函館まで挑戦だ。

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