北海道を歩く

2006年09月17日(日) ~2006年10月16日(月)
総歩数:682610歩 総距離:477km

2006年09月27日(水)

新札幌アークシティホテル~ハイパーホテル千歳

                  歩数:53447歩 移動距離:37.4km
 7時45分出発。今日の天気予報では昼ごろから雨ということだったため、とにかく行けるところまで行って、雨が降り出した後はその時にどうするか考えることにして出発する。朝は曇り空、肌寒い。新札幌から千歳方面に行くためには、とりあえず274号線にでて、それに沿って歩くことが無難とホテルの方からアドバイスを頂いたため、まず274号線を目指して歩いたが、かなりの距離があった。屋外の温度計は17度を示していた。
 274号線に入るとすぐに山の中になる。原生林に囲まれた道を歩くうちに北海道開拓史の頃のことを思い浮かべる。厳しい気候の中で原野、原生林を切り開くということは大変な事業だったのだろう。吉村昭著の「赤い人」に描かれていた自然との壮絶な闘いを思い浮かべる。
 10時15分北広島で昨日歩くかどうか迷った46号線と合流する。新札幌から15103歩約10kmの程のところだ。江別からここまで歩く距離を17kmとすると、バスに乗ることによって7km程の短縮になったということになる。バスの場合、やはりかなり遠回りをしている事がわかる。
 北広島はかなり大きな市街地だ。これならば宿も探せば見つかっただろうが、なにせ初めての場所なので来てみるまでわからない。
 ここでは道を行く人がかなり見受けられたが、皆長袖のシャツを着ていることに気がつく。こちらに来た当初は道北でもまだ半袖の人がほとんどだったので、急激に秋が深まっているのだということだろう。
 46号線は畑の中を通っており、沿線にポツンポツンとたまに人家が建っている。バス停があったので時刻表を見てみると、なんと!朝7時台と8時台、夕方5時台と6時台に各一本ずつ一日に4本走っているのみだ。ここに住んでいる人たちは、車がなければとても生活できないだろうし、一方でバス会社の経営も大変だろう。気候も生活環境も厳しいものがあると思った。
 11時30分頃から時折雨が降り出し、12時過ぎからは小雨が降り続く状態になる。もしこれ以上ひどくなるようであればJRの駅まで出ようと思いながら歩いていたが、結局あまりひどくならなかったため、千歳まで歩くことができた。途中恵庭市を通ったが大手の企業がかなり進出をしており、大きな工場が数多く建っていて、なかなか活気のある風景だった。札幌という大きな消費地帯が近くにあり、また空港も近いというアクセスの良さも進出の要因なのだろう。
 千歳駅にとりあえず着き、ホテルを探す。千歳はホテルが多くあるのでどこか泊まることができるだろうと思っていたが、思ったとおり駅の上にあるハイパーホテル千歳をすぐに取ることができた。チェックインをするためにホテルに向かっていると、観光協会の部屋があったので明日の予定である苫小牧の情報を得ようと思い入る。ここで仕事をしている女性3人と話をするうち、段々話が盛り上がってきて、そのうちの一人の方とその友達とで夕食を食べに行くことにする。二人はこちらの大学の観光学部を卒業した同級生らしく、観光に関してはかなりあちこち行っていて詳しかった。特に友人である男性は相当に全国を歩いているようで、北九州にも来た事があるといっていた。駅の近くの居酒屋に案内をしてもらい、地元のホッキ貝やその他北海道ならではの物を食べ約3時間ほど話をする。今回の旅はこれまで地元の方とこうして話をする機会がなかったので楽しいひと時だった。
 結局今日は今回の旅で初めて30kmを超える歩きとなった。

旅の地図

記録

プロフィール

かっちゃん
歩人
かっちゃん