2008年09月03日(水)
戸塚~大磯(東海道)を自転車で行く
朝起きてまずは、服を確認。
お、乾いてる
…が、何だか臭いが残ってる。
うーむ、これは失敗だなぁ。やはりきちんと洗わなければダメみたいだ。仕方が無いので今日はその服で調査をすることに。
昨日は、途中から何も見ずに自転車を走らせたため、
今日は戸塚宿の手前まで一旦戻ってからスタートしました。
天気は引き続き晴れ。調査日和です。
戸塚宿
カン、カン、カン、カン…
戸塚駅の付近に踏み切りがあります。自分以外に踏切が開くのを待っている人は見受けられません。まさか…
- 10分後 -
開かずの踏切でした…。昨日、総持寺に向かうところの踏み切りも開かずの踏み切りでしたが、ここはすごい。時間帯にもよると思うのですが、この朝(8時頃)の通勤時間帯、まず開かないとみていいでしょう。
歩きだったら駅構内を行くのですが、自転車ではそうもいかず。結局、かなり大回りして向こう側に渡ったのですが、踏み切りはまだカンカン言っていました…。
戸塚には、その名の由来になったとも言われている鎮守、冨塚八幡宮があります。平安時代からの長い歴史があります。階段を上ると、木が生い茂った中に本殿があり、来訪者を迎えてくれます。
戸塚を出ると、大坂という坂があります。
急坂というわけではなく、だらだらと続く坂といった感じです。昔は舗装などされていないでしょうから、もう少し苦戦したのではないかと思います。戸塚の人は、権太坂と大坂という2つの坂に囲まれて、難儀したんだろうなぁと妄想。
藤沢宿
遊行寺坂の下りを駆け下りると右手には、時宗の総本山、遊行寺があります。
「遊びに行く寺?」
…ではなく、布教や修行のために各地を巡り歩く遊行を行った時宗の開祖、一遍の尊称、遊行上人から来ているとのことです。境内は非常に広く、格を感じるお寺でした。藤沢宿は、この遊行寺の門前町として栄えたとのことで、宿内にはたくさんの寺社があります。
藤沢宿にはもうひとつ、源義経の伝説が残されています。
少し分かりにくい小道を入ったところにある源義経首洗井戸は、兄頼朝に追われて奥州で亡くなった義経が、首実検の後、浜に捨てられ漂着していたのを、付近の里人が救い上げて洗い清めた井戸…
という説明がありました。
のぞいても何も見えませんでしたが(汗)
また、街道筋からは少し離れるのですが、白旗神社も、義経に関連する神社です。
藤沢宿を出て少し行くと、「街道や」という名のラーメン屋が目を引きました。車が何台か止まっていたので、それなりに流行っている様子。お腹はすいていましたが、ここは通過することにしました。
その先、おしゃれ地蔵なるものを発見。何でも、「女性の願い事なら何でも叶えてくださり、願いがかなったあかつきには、白粉(おしろい)を塗ってお礼をする」
とか。
そんなに簡単に願いが叶うはずは…と思って地蔵を見ると、、、
…白粉が塗ってある。うむ、叶うらしい。しかし、残念ながら男である私は、先を急ぐことに。
しばらく進んで、茅ヶ崎を越えると、東海道で2箇所しかない左富士が見えるという場所にたどり着きました。
…が、見えない。
…目を凝らしても見えない。
うーむ。
さらにしばらく進み、相模川を渡ると、平塚宿に入っていきます。川幅も広く、見晴らしが良いのですが、妙に風が強く、地図が飛ばされないように押さえるのが大変でした。
涼しいのはいいんですがね…。
平塚宿
戸塚が冨塚八幡宮ならば、平塚には平塚八幡宮があります。少し街道筋からは外れますが、規模も中々大きい神社で、なかなかの見どころです。
宿内の旧東海道は、商店街になっているのですが、裏手に少し入ったところの公園に、お菊塚があります。例の、番町皿屋敷のお菊さんです。繁華街の中にあり、おどろおどろしい雰囲気はありません。
平塚の塚。こちらも街道沿いではありませんが、地名の由来になったとされる塚です。繁華街からは外れており、比較的ひっそりとしています。ベンチに腰掛けてちょっとゆっくり…
しようと思ったら、ママチャリを脇に止めたサラリーマン風の男性が先客として居ました。先を急ぐか…。
平塚宿を出ると、大磯町に入ります。大磯町に入ると、何となく目に入るのは、こんもりとした高麗(こま)山。ふもとには、慶覚院、高来神社があります。
緑が豊かで、空気が気持ちいいです。
さらにずんずん進んで行くと、線路をくぐる随道の前後に中々にきれいな松並木があります。
…駐車車両が多いのが玉にキズでしょうか。途中、大磯宿の江戸見附跡の看板があるので、昔はこの辺りから宿場が始まっていたんでしょうね。
大磯宿
湘南発祥の地、大磯宿につく頃には、時計は16時を過ぎていました。
西行法師ゆかりの俳諧道場、鴫立庵を、ちらと覗いてみました。独特な風情があります。開庵時間は16時までということで、中に入ることはできず。
島崎藤村邸の看板に導かれて、入り組んだ細い道を進んでいくと、民家の中にひっそりと建つ藤村の旧宅が。中を見学できるようになっているのですが、残念ながらこちらも開場は16時まで。外観を楽しむことだけできました。
自転車を先に進め、旧吉田邸があるという場所に着きました。ぐるっと一周してみたのですが、入口と思われる門は頑なに閉まっている…。こちらも終わってしまったのでしょうか?
仕方が無いので先を急ぐことにしました。
(その後、吉田邸は失火で焼失したと聞きます。残念なことです。このとき見る事ができていれば…。)
次の小田原宿へ向かう途中、日はどんどんと沈んでいき、国府津駅付近に着いた時、もうあたりには街灯がつき始めていました。
「ここらで今日は終了かな…。」
とはいえ、周辺にホテルも見当たりません。
悩んだ挙句、自転車を国府津駅の無料(屋根無し)駐輪場に置いて電車で移動。隣の小田原駅で宿を取ることにしました。
ということで、本日は終了。
~番外~
昨日失敗した洗濯。今日は失敗しないぞ!
ということで、コインランドリーデビューしました。コインランドリーなんて、あまり人も居ないんじゃないか、
…なんて思ったら大間違い。
何日分もの下着や服を洗っている人、乾燥機だけ利用しに来ている人、タオルをすごい数洗ってる人…
全部使用中だな…。
中には洗濯が終わってるものもありましたが、中身が入ってる。
気長に待つか…。そんな時、親切なおじさんが声を掛けてくれました。
「終わっても取りに来てないやつは、勝手に出しておいていいんだよ。後がつかえてるんだから。」
…うーむ、たくましい。
初回で勝手が分からなかったので、近くのコンビニでおにぎりを買って、食べながら洗いあがりをじーっと待つことにはなりましたが、昨日とは打って変わった仕上がりの良さに満足。
乾燥機も使ってふんわりと仕上がりました。
…昔の旅人はどうしていたんだろうなぁ。やはり着たきりスズメだったのだろうかなぁ、などと考えてしまいました。文明の利器に感謝。
≪今日の宿場≫
戸塚宿~藤沢宿~平塚宿~大磯宿
8/53次
お、乾いてる
…が、何だか臭いが残ってる。
うーむ、これは失敗だなぁ。やはりきちんと洗わなければダメみたいだ。仕方が無いので今日はその服で調査をすることに。
昨日は、途中から何も見ずに自転車を走らせたため、
今日は戸塚宿の手前まで一旦戻ってからスタートしました。
天気は引き続き晴れ。調査日和です。
戸塚宿

戸塚駅の付近に踏み切りがあります。自分以外に踏切が開くのを待っている人は見受けられません。まさか…
- 10分後 -
開かずの踏切でした…。昨日、総持寺に向かうところの踏み切りも開かずの踏み切りでしたが、ここはすごい。時間帯にもよると思うのですが、この朝(8時頃)の通勤時間帯、まず開かないとみていいでしょう。
歩きだったら駅構内を行くのですが、自転車ではそうもいかず。結局、かなり大回りして向こう側に渡ったのですが、踏み切りはまだカンカン言っていました…。


急坂というわけではなく、だらだらと続く坂といった感じです。昔は舗装などされていないでしょうから、もう少し苦戦したのではないかと思います。戸塚の人は、権太坂と大坂という2つの坂に囲まれて、難儀したんだろうなぁと妄想。
藤沢宿

「遊びに行く寺?」
…ではなく、布教や修行のために各地を巡り歩く遊行を行った時宗の開祖、一遍の尊称、遊行上人から来ているとのことです。境内は非常に広く、格を感じるお寺でした。藤沢宿は、この遊行寺の門前町として栄えたとのことで、宿内にはたくさんの寺社があります。

少し分かりにくい小道を入ったところにある源義経首洗井戸は、兄頼朝に追われて奥州で亡くなった義経が、首実検の後、浜に捨てられ漂着していたのを、付近の里人が救い上げて洗い清めた井戸…
という説明がありました。
のぞいても何も見えませんでしたが(汗)



とか。
そんなに簡単に願いが叶うはずは…と思って地蔵を見ると、、、
…白粉が塗ってある。うむ、叶うらしい。しかし、残念ながら男である私は、先を急ぐことに。


…目を凝らしても見えない。
うーむ。

涼しいのはいいんですがね…。
平塚宿



しようと思ったら、ママチャリを脇に止めたサラリーマン風の男性が先客として居ました。先を急ぐか…。

緑が豊かで、空気が気持ちいいです。

…駐車車両が多いのが玉にキズでしょうか。途中、大磯宿の江戸見附跡の看板があるので、昔はこの辺りから宿場が始まっていたんでしょうね。
大磯宿

西行法師ゆかりの俳諧道場、鴫立庵を、ちらと覗いてみました。独特な風情があります。開庵時間は16時までということで、中に入ることはできず。


仕方が無いので先を急ぐことにしました。
(その後、吉田邸は失火で焼失したと聞きます。残念なことです。このとき見る事ができていれば…。)
次の小田原宿へ向かう途中、日はどんどんと沈んでいき、国府津駅付近に着いた時、もうあたりには街灯がつき始めていました。
「ここらで今日は終了かな…。」
とはいえ、周辺にホテルも見当たりません。
悩んだ挙句、自転車を国府津駅の無料(屋根無し)駐輪場に置いて電車で移動。隣の小田原駅で宿を取ることにしました。
ということで、本日は終了。
~番外~
昨日失敗した洗濯。今日は失敗しないぞ!
ということで、コインランドリーデビューしました。コインランドリーなんて、あまり人も居ないんじゃないか、
…なんて思ったら大間違い。
何日分もの下着や服を洗っている人、乾燥機だけ利用しに来ている人、タオルをすごい数洗ってる人…
全部使用中だな…。
中には洗濯が終わってるものもありましたが、中身が入ってる。
気長に待つか…。そんな時、親切なおじさんが声を掛けてくれました。
「終わっても取りに来てないやつは、勝手に出しておいていいんだよ。後がつかえてるんだから。」
…うーむ、たくましい。
初回で勝手が分からなかったので、近くのコンビニでおにぎりを買って、食べながら洗いあがりをじーっと待つことにはなりましたが、昨日とは打って変わった仕上がりの良さに満足。
乾燥機も使ってふんわりと仕上がりました。
…昔の旅人はどうしていたんだろうなぁ。やはり着たきりスズメだったのだろうかなぁ、などと考えてしまいました。文明の利器に感謝。
≪今日の宿場≫
戸塚宿~藤沢宿~平塚宿~大磯宿
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旅の地図
記録
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2008年08月26日(火)
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2008年09月02日(火)
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2008年09月03日(水)
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2008年09月04日(木)
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2008年09月05日(金)
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2008年09月09日(火)
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2008年09月10日(水)
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2008年09月11日(木)
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2008年09月12日(金)
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2008年09月27日(土)
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2008年09月28日(日)
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2008年09月29日(月)
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2008年09月30日(火)
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2008年10月08日(水)
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2008年10月09日(木)
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2008年10月10日(金)
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2008年10月14日(火)
プロフィール

輪人
わん