東海道 ~初めての自転車ロングライド~

2008年08月26日(火) ~2008年10月14日(火)
総距離:492km

2008年10月09日(木)

亀山~草津(東海道)を自転車で行く

さてさて、今日はどこまで行けるか…

亀山宿昨日は夕闇であまり見えなかった亀山宿の町並みが、朝日を浴びて姿を現わしました。まだ朝も早いこともあり、道には人がほとんど居ません。

今日は、東海道三大難所のひとつ鈴鹿峠を越えることになります。気合入れていかないと…。宿泊施設の充実している草津宿が、今日の目的地です。


のどかな道次の関宿までは、比較的のどかな道が続きます。晴れていたこともあり、気持ちよく進みました。


関宿

関宿関宿に到着です。関宿は、町をあげて町並みを保存しようとがんばっているところだと聞いていたので、非常に楽しみです。


関宿町並みなかなか見事な町並みです。こちらもまだ朝早いこともあって人通りがほとんどありません。店が開いていないことは残念ですが、自転車を降りてゆっくりと歩いていると、江戸の世にタイムスリップした感覚を覚えます。史跡や寺なども良く残しているため、休日の昼などは観光の人で賑わうんだろうなぁ。


鈴鹿峠の入口関宿を抜けると、いよいよ鈴鹿越えです。徐々に上っていき、民家が減っていきます。空気もひんやりとしてきました。ふもとの坂下宿まであと少しです。


坂下宿

坂下宿坂下宿に到着しました。おそらく、周りの景色は変わっていないのでしょうが、往時の建物はほとんど残っておらず、むしろ見通しが良くなったのではないかと感じる珍しい宿場です。道幅は、峠を抜ける車のために広くなっています。


鈴鹿峠片山神社を横目に、峠道らしい道が始まります。途中、石畳にもなっており、自転車を担いでいくことに。国道が平行に走っているわけではないので、がんばって上りました。


鈴鹿峠上ついに鈴鹿峠を上りきりました。圧倒的な緑が眼前に迫って、すばらしい眺めです。おそらく、この眺めは昔も今も変わっていないのだろうなぁ。…眼下の道路を除けば。


常夜燈下りに差し掛かるところに、これまで見てきた数多くの常夜燈の中で、最も大きい万人講常夜燈に出会いました。昔の人も、これを目印に峠を越えたのだろうなぁ…と、しばし感慨に浸りました。


田村神社道はついに、5番目の県、滋賀県に入りました。道は緩やかに下っていきます。自転車乗りとしては非常に快適です。田村神社の参道で左に折れると、土山宿に入って行きます。


土山宿

土山宿土山宿も、道幅と雰囲気を保っている宿場です。商売をしている店が通り沿いに少ないためか、観光者は見当たりませんでしたが、生活に溶け込んでいる様子は、落ち着いた雰囲気をかもし出しています。


分岐土山宿を出ます。滋賀県の旧東海道は、道に色が着いているところが多く分かりやすくなっています。また緩やかに下っているため、自転車にはありがたいです。京都から東京へ向けて進む場合には少しきついかもしれませんが(汗)


水口宿

水口宿主要な道が3本あったとのことで、独特の雰囲気を残しています。また、城があったということで、クランク状に曲がっている箇所もあります。


石部宿

石部宿途中、横田渡を越え、三雲城跡をかすめながら、道は石部宿に到着します。石部宿は、これまでの宿場と異なり、ほとんど遺構は残されていません。当時は、京を発った人が1日目の宿を取る場所として栄えたということですが…。

石部から草津までは、細い道が主になります。鈴鹿峠が思ったよりスムーズに行ったため、草津までは問題なくたどり着けそうです。


草津宿

東海道と中山道の追分草津宿に着きました。ここは、繁華街を近くに控えつつ、当時の雰囲気も残した宿場です。見どころも多くあるのですが、日本橋からここまで辿ってきた私を最も惹きつけたのは、東海道-中山道の追分でした。日本橋を南へと出発した東海道、一方で北に向かった中山道、この2つの道が、はるか西方のこの地で合流した感動は、ここまで歩(自転車)を進めてきた者にしか共有できない感覚かもしれません。

さてさて、今日はここまで。
いよいよ明日でグランドフィナーレです!


≪今日の宿場≫
亀山宿~関宿~坂下宿~土山宿~水口宿~石部宿~草津宿
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