年貢の納めどき

蒲原に舞い戻ってきました。

天気は晴れ。今日も街道日和です。
さて、自転車は…と
あら？何か張ってある

『柱にくくりつけないでください。整理できません。』

無料で無人でも、ちゃんと整理はされていたんですね。
迷惑を掛けました。


由比宿

蒲原を出て間もなく、由比宿にたどり着きます。

こちらも、蒲原に負けず劣らず旧街道の町並みを残そうとする意欲を感じます。宿の中心地付近にある元本陣の敷地は由比本陣公園となっており、本陣跡は、東海道広重美術館になっています。


向かいの正雪紺屋は、由井正雪の生家とのことで、現在も営業していました。
また、この地は桜えびが有名なようで、桜えびを扱う食事処もいくつか見受けられました。


由比駅を越えた先には、昔ながらの民家が軒を連ねており、時をさかのぼったような気分を味わいました。
（写真は、山岡鉄舟を匿ったという歴史を持つ望嶽亭藤屋。そのときのお礼にもらったというピストルが所蔵されています。）


一里塚跡の先は、薩た峠。広重の絵に描かれた富士が、今でも見られるとあって、期待を胸に上りました。距離はたいしたこと無いのですが、やはり途中から自転車を押していく形に。うーむ、修行が足りないな。。。


景観ポイントに着き振り返ると、絶景が広がっていました。写真では富士山が見えにくいですが、肉眼でもそれほどはっきりとは見えません。雪が被っているときれいに見えたんだろうなぁ。
それにしても見事な景色です。


薩た峠の下りは、ウォーキングロードになっています。
自転車でも、押していけば大丈夫かな？
と言うことで押していくことに。



トンボがたくさん飛んでいました。秋も近いのかと感じながら、非常に景色のいい道を進んでいきます。最後に階段に出くわしたものの、何とか下りおおせました。その先は、標識の無い中を一路、興津宿へ向けて進んで行きます…。


興津宿

現代の道としての整備がなされて淡々としていますが、跡を示す碑などはきちんと建っています。また、旧脇本陣の水口屋がギャラリーになっています。

宿の出口付近には、清見寺が建っています。１３００年以上の歴史を持つ古刹で、格式があります。
…が、階段に臆して遠くから手を合わせるだけに留めました（汗）


江尻宿

江尻宿に着きました。清水次郎長の墓があるという梅蔭寺があるのですが、街道からはかなり外れます。
…が、迷った末に行ってみることにしました。

最近建て替えられたようで、かなりきれいで立派な外観のお寺が建っていました。一歩入ろうとすると、（大人三〇〇円）とありました。これは見ごたえがありそうだ…と思った私は、ここで断念しました。少しロスが大きいと判断したからです。
…決して３００円をケチったわけではありません。いや、本当に。


江尻を出て次の府中宿に向かう途中、追分羊羹の看板が目に入ります。追分とは、道の分岐のことで、ここは東海道と、清水港へ向かう道との分岐点になっていたようです。
財布とかばんに余裕があれば、立ち寄っても良いと思います。


草薙神社の大鳥居があります。草薙神社自体は、街道から外れてしまうため、行くかどうか悩むところですが、思い切って行ってみました。


日本武尊（やまとたけるのみこと）に出迎えられて境内へと一歩踏み入れると、緑豊かな参道、威厳のある神木、狛犬に守られた本殿などがあり、中々に見ごたえがありました。参拝中、誰にも会いませんでしたが…。


府中宿

途中、柚木あたりで道に迷いつつも、何とか府中に到着。府中宿は現在の静岡市の中心街。久しぶりに都会の喧騒に巻き込まれました。いやぁ、人や車が多い。


府中は、徳川家康のお膝元で、見どころは何と言っても駿府城です。広い敷地は現在公園になっており、気軽に入る事ができます。


…といったところでタイムアップ。お天道様が沈み始めたので宿探しへ。繁華街のため、ホテル探しには苦労しませんでしたが、自転車を置けないということで近くの市営駐輪場に停めました。
今回もホテル内にコインランドリーが無く、片道１キロを往復しました。いやはや。


≪今日の宿場≫
蒲原宿～由比宿～興津宿～江尻宿～府中宿
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