2008年10月10日(金)
草津~三条大橋(東海道)を自転車で行く
いよいよ最終日。天気は晴れ。8月末に日本橋を発って以来、足かけ1ヶ月半。最後の行程を進みます。
大津宿へ向かう途中、近江国の一宮、建部大社があります。日本武尊(やまとたけるのみこと)を祭神にいただく由緒ある神社です。大津宿
大津宿は、江戸から数えて五十三番目にして、東海道五十三次の中で最も栄えたという宿場です。現在も、その面影は残しており、歴史ある寺社や商家が、街道沿いを賑わせています。
また、少し街道から脇に逸れれば、日本最大の湖、琵琶湖が眼前に広がります。私は琵琶湖を初めて見たのですが、波は無く穏やかなのに、水平線が見えました。天気も良かったため、どこまでが湖で、どこからが空か、分からないくらいに遠大な光景でした。
大津宿を出ると、道は二手に分かれています。私は、山を越える小関越を選択しました。
新緑のまぶしい坂道を登りきると、湧き水がありました。まだ残暑厳しいこの時期に、ひんやりとした水が気持ちいい。ペットボトルに補充させてもらいました。
下りは急峻な坂道。注意深くブレーキングしながら、ゆっくりと下っていきました。下りきった先は、京都市!ついに京都の地に足を踏み入れました。
さすがに京都。東海道沿いにも、由緒ある寺社が並んでいます。しかし、ゴール地点を目前にした私は、はやる気持ちで先へ進みました。そうして進んでいくと三条通りの看板が。そして…
三条大橋

ついに京都三条大橋にたどり着きました!お江戸日本橋から京都三条大橋まで、
約500キロ。迷ったことは数知れず、雨に祟られ、虫に刺され…
ようやくたどり着いた三条大橋は、人であふれていました。彼らにとってこの橋は、日常の風景に溶け込んだものかもしれません、しかし、今日の私には、ものすごく素晴らしいもののように感じられました。
~番外~
自転車を新幹線に積んで戻りました。
約2時間半。
それが足掛け1ヶ月半を費やした私の道のりを新幹線で辿った場合の時間です。これまで通ってきた宿場たちが、見えたと思ったらあっという間に後へ遠ざかっていく…。
時間の代わりに、かけがえの無いものを得てきた気がしています。それは、人とのふれあいだったり、まだ見ぬ場所の移り行く景色だったり…。
正直、本当に行けるかどうか最初は不安でしたが、一歩一歩進めていくうちに、「何とかなるかな。」と思うようになりました。
機会があれば、また是非行きたいです。道は同じでも、季節や出会う人が違うから。
≪今日の宿場≫
草津宿~大津宿~三条大橋
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