四国遍路・同行三人を歩く 

2006年06月04日(日) ~2006年07月18日(火)
総歩数:1568725歩 総距離:1020km

2006年06月11日(日)

ドライブイン27~かとり

                  歩数:45229歩 移動距離:29.4km

 7時05分出発。札幌の方は今日は竹林寺まで行く予定ということでバスで出発される。
 身体はだいぶ慣れてきた感じがするが、足の具合がどうも芳しくない。赤い斑点がかなり出ており、だんだんひどくなってきている。水虫の薬を塗っているが中々症状は改善しない。
 今日も一人で歩く。左手にはいつものように太平洋が広がる。四国は海岸べりまで山が迫ってきている場所が多い。たまに平地が広がっており、そこが開けて町になっているという感じである。今日歩いた安芸もそんな場所の一つで平地が広く、その分人が多く集まって栄えているという町である。日が射してくるとさすがに暑い。
 昨日のうちに神峰寺を済ませたので、当初予定していた宿よりも少し先にあるかとりを予約する。少しでも先に進みたい。梅雨が明け暑さが本格化する前に終わらせたいという気持ちと生来のせっかちさがミックスされてとにかく先に進みたいのだ。
 11時40分レストラン桜浜に着き少し早めの昼食をとる。朝出発をしてここまでに25469歩歩いている。歩きは一時間歩くと5~10分休憩をとるやり方をしているため、一時間平均で算出すると6000歩弱、約4kmぐらいのスピードになる。
 12時15分レストランを出発。安芸市民球場の前あたりから自転車道路が海岸線に沿ってできていて、高知安芸自転車道路という名前がつけられている。しばらく行くととてもきれいな海岸線にでる。琴が浜である。
ss12
 昔、内掛けの得意な名大関で琴が浜という力士がいたが、このあたりの出身だったのだろう。この自転車道路ずいぶん長い距離あるし、気持ちのいい道なのだが、たまに自転車に乗った親子連れに出会うぐらいで、あまり人が通っていない。こんなにいい環境なのに何かもったいない気がする。途中で一息入れていると、坂出からこられたという方が話しかけてきた。歩こう会に入っており、今日はみんなでここまで来たとのこと。
私が退職して歩き遍路をしていると話をすると、55歳になったというその男性は先輩からも早めに退職をして体力のあるうちに色々と好きなことをやったほうがいいと勧められていると言っていた。退職ホヤホヤの私が早速歩き遍路に出ている姿を見て刺激を受けたようだ。ただ、引退が早いほうがいいのかどうか、こればかりは人によると思われるのでなんともいえないと思う。

 高知に入って感じるのだが、徳島県と比較して標識が少ない。確かに高知県は横に長く奥行きがない。そのためたとえば国道55号線をひたすら歩くだけという状況になるのだが、それにしても今歩いている道は間違っていないのか、なにかで確認をしたくなるのも人情。特に私のようにそそっかしく、地図もあまり見ない人間にとってはどんな小さな標識でもあれば、間違っていないという確認になり安心につながる。大げさなものではなくてもいいのでもう少し数がほしいと思った。
 かとりは結婚式場としての営業もやっており、宿としては民宿より規模が大きい。丁度どこかのお寺さんのご住職と檀家さんと思われる十数名の団体が宿泊していた。バスで回っているようだ。夜は宴会を催したらしく、途中からカラオケで歌う声が聞こえてくる。まず女性の声で「男なんてさ、男なんてさ♪」と歌っている。「新宿そだち」だな。この曲はデュエットじゃなかったかな?次は男性の声で「あなたのリードに島田もゆれる、チークダンスの悩ましさぁ♪」ときた。「芸者ワルツ」だ。古いなぁ、年配者が多いのだろうなぁ、と思いながらもいつしか布団の中で一緒に口ずさんでいる自分がいる。俺も好きだなぁ。

 足のアセモと思われるかぶれがひどくなり、宿の近くに薬局があったので、とりあえず何か薬を買おうと思っていってみる。薬剤師さんがいて足を一目見るなり「これは早く病院に行ったほうがいいですよ」と言われる。赤い斑点がひざの近くまで一面に広がってきており、日増しに悪くなっているのは間違いない。どこか皮膚科の病院を探してみようと思う。
 夜マッサージをお願いすると「身体中ゴワゴワになっていますよ、どうされたのですか」と言われる。歩き遍路をしていると言うと納得していた。

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