四国遍路・同行三人を歩く 

2006年06月04日(日) ~2006年07月18日(火)
総歩数:1568725歩 総距離:1020km

2006年06月05日(月)

金子や~20番鶴林寺~21番太龍寺~22番平等寺~民宿山茶花

                   歩数:33838歩 移動距離:22km
 鶴林寺には8時15分に到着。金子やから6947歩。立江寺から金子や経由で22077歩。
 金子やから鶴林寺まで3Kmとあったので、山道とはいえ一時間はかからないだろうと思っていた。ところが45分を経過したところで道路標識にあと2kmと書かれている。「エッ?」と思っていると、まもなく道路を横断する形で遍路道が横切っている。遍路道の入り口に気づかず車道を登ってきたようだ。車道を登ると6kmになるそうだ。どおりでえらく車が多いと思った。中には親切に「乗っていきませんか。」と声をかけてくれる方もおられたが、お心使いのみ有難くいただきお断りする。遍路道に入って間もなく、朝、先に出発していた二人に順番に追いつく。

 鶴林寺を8時45分に出発し太龍寺に11時03分到着。この間2時間18分、10907歩。
 太龍寺の登りはきつかった。特に頂上付近であと1650歩という表示を見てからが長かった。本当に1650歩だったのだろうか?1650mの見間違えではなかったかと今になって思う。とにかくきつかった。
 それにしても昔、道具も何もない時代にこんなところにお寺を建設するなんて一体どのような方法でやったのだろうか。でもなぁ、いくら修行とはいえ、こんなところにお寺を建てなくても・・・。せめて中腹にでも建てていてくれたらもう少し楽だったのに。後の世にお参りをさせていただく人間の身にもなってほしい、とついくだらぬ愚痴がでる。ここで少し早めの昼食をとる。金子やでにぎってもらった3個のおにぎりが今日の昼食だ。
 下りも深い山の中。快晴だったが木陰が多く涼しい。前にも後ろにも誰もいない。静かである。小川に沿って道は下っている。沢山の魚が泳いでいるのが見える。トンボが飛び、蝶々が舞う。人里離れたこんな山の中でも生物はしっかりと自分たちの生活を送っている。地球は人間だけのために存在しているわけではないという言葉が実感として伝わってくる。

太龍寺を12時に出発して平等寺に15時15分着。この間3時間15分、16004歩。
 平等寺のすぐ横にある民宿山茶花に先に荷物を置かせてもらい、身軽になって参拝を済ます。荷物の重さは5.6kg。ちょっと持ったときはそう感じないのだが、長い距離を歩くと肩に食い込んできてとても重く感じる。できる限り荷物は減らしたつもりだがそれでもこの重さ。疲れを倍増させる。もっとも野宿をして歩いている方々の荷物は野宿用の装備が必要のため、これよりもはるかに重いようだ。
 この間でもまた道を間違ってしまった。地図をかばんの中に入れているため、その都度取り出して見るのが面倒で満足に見てなく、標識だけを頼りに歩いてきたのだが、標識で示されている曲がり角を見落としてしまったらしい。大根峠を越えるつもりが195号線をまっすぐに行ってしまい、阿瀬比5号橋を渡って284号線をグルッと回り、相当に大回りをして平等寺に到着した。なんともそそっかしい自分にあきれてしまう。翌日からは同じ失敗をしないように地図をしっかりと見ながら歩くようにする。
 山茶花では昨夜の三人が一緒になる。というより泊り客はこの三人のみである。宝塚の方は明日徳島を全て終わるので、いったん引き返し、来年高知を回るという。一年に一つの県を回り、四年計画で全てを回る予定とのこと。千葉の方は明日薬王寺まで行き、歩き出して丁度一週間になるので、薬王寺で二泊して一息入れる予定とのこと。この方は三週間の間にいけるところまで行きたいという予定とのことだ。それぞれに色々な計画を持って臨まれていることがわかる。
 山茶花では個室を希望されるお客さんが多いため、一人一部屋を原則としているとのこと。私が案内された部屋は24畳もある宴会場とおぼしき部屋で、舞台がありカラオケセットまで置いてある。広い部屋の真ん中にひとつだけポツンと布団が敷かれている。ちょっと寂しいのでカラオケでも歌うか!と思ったがやめておく。

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