四国遍路・同行三人を歩く 

2006年06月04日(日) ~2006年07月18日(火)
総歩数:1568725歩 総距離:1020km

2006年07月17日(月)

天然温泉きらら~84番屋島寺~85番八栗寺~86番志度寺~富士屋旅館

                  歩数:47186歩 移動距離:30.7km

 7時30分きららを出発。しばらく行くうちにへんろみち保存協会の地図と道路に貼ってあるシールが違う方向になっていて戸惑う。私が見間違えたのかもしれないがどうもよくわからない。ただ、今日の場合は行く先が源平合戦で有名なあの屋島である。歩いていて特徴のある形からあれが屋島だとすぐにわかるので、とにかく屋島を目指して歩くことにする。しばらく歩いていくと自分が歩いている場所と地図が一致しだした。もう大丈夫だと気を強くして歩く。屋島は280m程の高さなのだが、登りはかなり長くきつい。街から近いせいか運動を兼ねた登山者も多いようだ。途中から雨になったのでポンチョを出して着る。面倒だがそれでも晴れた日の強い日差しよりはるかにすごしやすい。

 11時43分、84番屋島寺に到着。きららから4時間13分、27710歩。
 ここで義経と平家が争ったのかと思いながら、でもゆっくり歴史を楽しむ心の余裕がない。ここまでくるととにかく早く結願したい。その思いのみ強い。納経所で85番への遍路道を聞く。登ってきた道を帰るより相当に時間が短縮できますよと言われて即座にその道を歩くことにする。かなりの急な下り坂が予想されたので、とにかく雨がひどくならないうちに下りようと思い急ぐ。急げ、急げ、とにかく先を急げ、という心境だ。
 ただ今日はどうにも身体が重、く思ったほど距離が出ない。さすがに疲労が蓄積してきているのを感じる。それでももう一息だ、がんばれ、と自らに言い聞かせながら歩く。
 八栗寺へ向かう途中でスーパーがあったので例のごとくしっかりと昼食を食べるべく、パン、果物、牛乳などを買う。いすに座って食べていると私と同年代と思われる男性の方から話しかけられる。若い頃野球をやっていたそうで、中西選手とは同窓とのこと。、私が福岡から来たというと西鉄ライオンズの話になる。私も野球が好きなので当時のことに話に花が咲く。たっぷり昼食休みをとって出発。

 14時10分、85番八栗寺に到着。84番から2時間5分、6965歩.。
 ここである団体客に会う。団体の方は同一行動をとられるのであまりお話をすることがないのだが、この時はたまたま先方から「歩かれているのですか」と話しかけられたのがきっかけで話をしていると、なんと同じ市、同じ区の方だった。以前JR九州のツアーに参加された方で同様の方がおられたので、今回の旅で二人目だった。この方も「こんなところで同じところの方と出会うなんてうれしいわぁ」と言われていた。
 八栗寺を出る頃から雨は本降りになってきた。雨の中を黙々と歩き山を下る。下りきったところで小さなお店があったので入り、86番志度寺への道をその店にいたおばあさんに尋ねると「この前の道をまっすぐに行けばいい、20分で行くよ」と言う。意外に近かったので「20分で行きますか」と聞くと「20分で行く」とキッパリ。
 でも結局50分近くかかってしまった。雨がかなり降っていたのでこの間休憩は取っていない。歩くスピードもそんなに遅くはないと思う。20分の基準がわからないまま、16時33分志度寺到着。
 八栗寺から1時間50分、11012歩。

 志度寺の本堂で般若心経を唱えているとお寺の奥さんと思われる方から桃をお接待で頂く。宿が近かったので宿まで持って帰りおいしくいただく。ありがとうございます。
 今日の宿はお寺から少し後戻ったところにある。お寺のすぐ前にも民宿があったのに、なぜ後戻ったところの宿を予約したのか自分でもわからない。物事の判断までもが少し狂ってきているようだ。疲れかな?
 明日はいよいよ最終日だ。いよいよここまでやってきた。いやがうえにも気持ちが昂ぶってくる。
 明日の予報は雨。晴天よりもはるかにいいが、でもできることなら最後ぐらい曇り空の歩きやすい一日にしてほしい。

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