四国遍路・同行三人を歩く 

2006年06月04日(日) ~2006年07月18日(火)
総歩数:1568725歩 総距離:1020km

2006年06月24日(土)

ネスト・ウエストガーデン土佐~民宿久百々

                   歩数:40163歩 移動距離:26km

 朝食は7時15分からと少し遅め。出発7時50分。
 当初の予定では今日は民宿旅路まで足を伸ばす予定だったが、まだなんとなく足に不安を抱えているため、距離的に短い久百々泊まりにする。とにかく無事結願することを最優先に考えてのことだったが、現実にはやはり今日のうちに旅路まで足を伸ばしておき、翌日足摺岬を打って帰りがけに久百々泊という順番がよかったと思った。そうすれば次の日に延光寺まで十分行くことができたからである。

 出発をした時は小雨でたいした降りではなかったため、雨の中をそのまま歩く。涼しくて快適だったが、そのうち雨がひどくなったのでポンチョを着る。今日も山の中が中心だ。時々集落に入ると人と会うが、当然のことながら老人が多い。「こんにちは」と挨拶するとにこやかな笑顔が返ってくる。「ご苦労様」「がんばってくださいね」。気持ちのいい言葉が返ってくる。やはり挨拶は大切なのだと改めて思う。途中休憩を取りたかったが、休む場所がなく、2時間以上歩き続ける。ようやく集落に出たが、ここでも腰を下ろす場所がない。ある民家の納屋の前が雨宿りによさそうだったのでちょっと休ませてもらおうと思って、そこにいたおばあさんにお願いをする。ところがこれから出かけるところだといいあまりいい顔をしない。仕方がないのでほんの一息入れただけですぐに出発する。その集落をしばらく行くと四万十川に行き着く。この川の岸辺に休憩所があったのでようやく一息入れることができた。日本最後の清流といわれる四万十川はあいにくの雨で濁っている。ただ、これまでも、またこれから後も清流と呼ぶにふさわしい川を沢山見たので、さほどがっかりはしなかった。四万十川には屋形船が浮かんでいた。妻と来た時はあの船に乗って川下りをしたなぁと当時を思い出しながら眺めた。折に触れて妻のことが思い出される。

 昼食は道沿いにあったうどん屋で食べる。そこのおばさんと話をしていて延光寺までの距離のことになる。とにかく遠い、一番近い民宿安宿からでも40km以上はあるので歩くのは大変だという。私が持っている資料ではそれほどの距離はないのだが、と思いながら聞いていた。実際に歩いてみて、やはり資料のほうが正しかったとわかる。今回の旅で色々な人に道を尋ねることが多く、それで助けられたことも多かったが、逆に不正確な情報で惑わされたこともかなりあった。特に距離に関しては人によって言うことにかなり差があったように思う。

1 5時40分 久百々着。ネスト・ウエストガーデン土佐から7時間50分、40163歩、26km
 宿では群馬から来たという男性と同宿になる。久しぶりに同宿者がいた。この方はこの日足摺岬まで行っており、次の日延光寺まで行くということだった。一緒に食事をしながらご主人と三人で話す中で一日に50kmを歩く女性の話になる。女性で一日50km。すごいの一言。話を聞いていると豪傑としか思えないような人の話が次々にでてくる。世の中にはすごい人たちがいるものだと感心する。

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