四国遍路・同行三人を歩く 

2006年06月04日(日) ~2006年07月18日(火)
総歩数:1568725歩 総距離:1020km

2006年06月28日(水)

山代屋~よしのや

                  歩数:39603歩 移動距離:25.7km

 7時20分 出発。今日は25km程と近いため気持ちの上で随分楽である。一日をこれぐらいのペースで歩くと楽だろうと思うのだが、今は暑くならないうちに少しでも前に進んでいたいという気持ちが最優先していてつい急いでしまっている。どうも自分で勝手に納期を決めて自分でバタバタしてしまうという、自分によくあるパターンに陥っているようだ。
 しかし、歩き終わった後振り返ってみるとこの時の気持ちは大正解だったと思う。この時はまだ梅雨だったので、曇り空や雨の日が多く歩きやすかった。その中を少しでも早く先に進む努力をしたことで、梅雨が終わる前に歩き終わることができたのだ。もし梅雨が終わった後のあの暑い、かんかん照りの下ではほとんど歩けなかったのではないかと思う。

 途中、遍路のための休憩所があったので休んでいると歩き遍路の方が通りかかり、野宿をされているのですかと聞かれる。いやちょっと休憩しているだけですと答える。この方とはその後の民宿で一緒になる。宮崎の方で66歳になられたとのこと。一日20kmを基本にされているということで、歩きもゆっくりされていた。
 歩いていると道端の日陰におばあさんが二人おられたので「こんにちは」と言って会釈をすると、手を合わせて拝まれてしまった。これまでも時々はあったのだが、今日のように二人そろって深々と拝まれたのははじめてで少々面食らう。おそらく私の後ろについていてくださる弘法大師と妻に向かって拝まれたのだろう。ありがたいことだ。

 40番からの道は二通りあり、一つは柳水大師、清水大師を経由する山越えの遍路道と56号線を歩くルートである。遍路道は高さ500mほどある。挑戦してみたい気持ちもあったが、昨日がんばった影響で足に不安があったため、国道56号線を歩くことにする。
 今日は参拝するお寺もなく、ただ淡々と海岸沿いの道を歩く。車は傍をひっきりなしに通り過ぎていくが、会話を交わすような相手はいない。山の中とは雰囲気が異なる無言の行の一日だった。
 それにしても唯々自分のことだけを考えていればいい毎日。何の心配も不安もない日々。気持の上でこれほど楽なことはない。このような状況を頂いたことを感謝するのみである。

 国道には100mごとに標識が立っている。今日はそれを見ながら自分の歩幅を測ってみた。私の場合の一歩は68cm~70cmである。荷物を持たずに普通に歩く場合は74cm程なのでだいぶ歩幅が狭くなっている。また山の中の遍路道のようなところでは、極端に歩幅が狭くなっていることが考えられるので、歩数×歩幅から距離を出すのは難しいものがあるが、一応の目安として一歩65cmとして計算をして距離を算出している。

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