四国遍路・同行三人を歩く 

2006年06月04日(日) ~2006年07月18日(火)
総歩数:1568725歩 総距離:1020km

2006年07月06日(木)

民宿でんこ~46番浄瑠璃寺~47番八坂寺~48番西林寺~49番浄土寺~50番繁多寺~51番石手寺~ビジネスホテルさくら

                  歩数:46867歩 移動距離:30.5km

 6時40分出発。出発をした時は雨が止んでいて曇り空だったので歩きやすいと思ったのだが、やがて雨が降り出したのでポンチョを取り出し着る。雨は降ったり止んだりを繰り返すので、その都度ポンチョを着たり脱いだりする。傘を持っていないのでこうするしかないのだ。
 やがて三坂峠に差し掛かる。710mの高さがあるし、昨日の雨で下は相当にぬかるんでいることを覚悟して臨んだのだがそれほどではなかった。久万高原の延長だったのでもともとスタートした時点でかなりの高度があったのだろう、登りは距離的にはそんなになく、むしろ下り坂のほうが長かった。ただ、昨日のように激しい雨の中であればここを越えるのは大変だっただろうなと思った。
峠は深い霧に包まれており幻想的な雰囲気だった。つい、
霧に~まかれてぇ~、静かにねむぅ~る♪とか、
霧が流れてぇ、むせぶよな波止場ぁ~♪とか
霧に関連した歌が口をついて出てくる。誰もいない山の中である。何の気兼ねもなく大きな声を出して歌うことができた。いい気持ちである。それにしてもかなり古い歌ではあるが。
ss029
 この峠に入る頃、、昨日会った外人と又会う。今日は向こうから「おはようございま~す」と声をかけてきた。「また会ったね」と返すと「ハ~イ、今日もガンバリマショウ~」と言っていた。この外人(カナダ人)とは歩くペースが同じらしく、今日回った全てのお寺で、私が参拝を終えてお寺を出るときに彼が到着するというペースだった。

 峠を下ったところに坂本屋という昔の遍路宿を再建した物があった。昔はこの峠を越えることは相当の困難を伴うことであったことが伺われた。

 やがて松山市に入り46番から51番まで順調に打つ。

 6時40分 ~ 10時35分 46番浄瑠璃寺 3時間55分 23002歩
10時50分 ~ 11時05分 47番八坂寺       15分  1703歩
11時25分 ~ 12時25分 48番西林寺   1時間     6578歩
13時15分 ~ 14時03分 49番浄土寺       48分  5424歩
14時23分 ~ 14時55分 50番繁多寺      32分  2843歩
15時10分 ~ 15時50分 51番石手寺      40分  4235歩
16時15分 ~ 16時47分 ホテル着        32分  3082歩

 市内は標識がしっかり示されており、道に迷うことはなかった。そして今日の最後、石手寺。
 ここも以前妻と来たお寺だ。お寺に入ったが、境内の記憶はなかった。ただ、松山を訪れた時のことが色々と思い出された。道後に泊まり、本館の温泉に入ろうと思って行ったところ、ゴールデンウイーク中ということもあってか、大勢の観光客が列をなして入館を待っている。それを見て、あんなに多くの人が入ることを考えるとかえって汚いなぁ~ということで意見が一致し入らなかったこと。松山城で二人で写った写真が今でも机の上に飾られている。妻がとてもいい顔をして写っているので、後日なにかの機会にそう言うと、「だって、結婚して初めての旅行で、とてもうれしかったのよ。」と言っていた。結婚して十年、この年の2月に母の三回忌が終わり、会社もようやく軌道に乗り始めたという区切りの年を記念しての旅行だったことが思い出され、すっかりセンチになってしまった一日だった。

 今日はビジネスホテルなので食事はない。道後の街中をぶらぶらしてみようかと思ったがやめて、隣にあったダイエーで夕食と翌日の朝食としてのパンと牛乳、ジュースを買ってホテルに帰る。
 夜、マッサージをお願いすると、かなり高齢の男性がこられた。マッサージを受けながら話をしたが、マッサージの組合の幹部をされておられるような感じで、最近の温泉街のマッサージ師は、特に女性は力を入れず、ただ撫でるだけという感じのやり方をする人が多く、あれではだめだと思うというようなことを話しておられた。私の身体はバリバリに筋肉が張っているのでシングルでは取れない、近々もう一度されたほうがいいですよと言われたので、それじゃ、張りが取れるまでやってくださいとお願いしダブルにしてもらう。翌日は明らかに身体が軽かった。
 今日は足の出血はあまりひどくないので、薬は飲まないことにする。

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